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linux:postfix_dovecot

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linux:postfix_dovecot [2013/10/09 17:36] – [Dovecotでローカル配送(配送時にsieveで振り分けるため)] Wiki Editorlinux:postfix_dovecot [2017/05/23 17:11] – [転送時の送信元書き換え] Wiki Editor
行 380: 行 380:
 振り分け先のフォルダがサブフォルダの時、ファイルシステム上では「.spam」のように隠しフォルダであるが、sieveではINBOX.サブフォルダ名と記述する。 振り分け先のフォルダがサブフォルダの時、ファイルシステム上では「.spam」のように隠しフォルダであるが、sieveではINBOX.サブフォルダ名と記述する。
  
 +
 +
 +===== 転送時の送信元書き換え =====
 +メールが転送される時、メールを実際に送信(転送)するサーバと、メール本体に書かれている送信元情報が異なってしまう。メールシステム上は特に問題ないが、最近のスパム対策に引っ掛かり問題となる可能性がある。例えばspfはメール本体の送信者情報から送信元サーバを検証するため、転送メールでは送信元として転送前のspfレコードを検索してしまう。そうすると、そのspfには実際に送信している転送ホストがリストされていないため、検証に失敗してしまう。そこで、転送時にspfの検証に利用されるenvelope_senderを書き換えて対応する。
 +
 +Postfixの設定ファイル「main.cf」に以下を設定
 +
 +  # 書き換え対象のヘッダ
 +  sender_canonical_classes = envelope_sender
 +  
 +  # 書き換えルールを記述したファイル。「regexp:」で正規表現を利用
 +  sender_canonical_maps = regexp:/etc/postfix/sender_canonical.regexp
 +
 +/etc/postfix/sender_canonical.regexp
 +  # 「@」以下をすべて自サイトのドメインに書き換え
 +  /@([a-z0-9_+\-\.]+)$/   @rcps.jp
 +
 +書き換えルールファイルを作成した後にpostmapでデータベース作成
 +  > postmap /etc/postfix/sender_canonical.regexp
 +
 +
 +これで転送メールのspfの問題は解消されるが、問題もありそう。転送したメールの表面上のヘッダは書き変わらないが、Return-Pathには書き換えた値がセットされてしまう。転送先にトラブルがありエラーメールが帰って来た場合、「@」以下のみ書き換えているため転送ホストにそのようなユーザは存在しないため、エラーがどこにも帰らなくなる。
linux/postfix_dovecot.txt · 最終更新: 2018/09/03 12:33 by Wiki Editor

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