メモ:分散分析
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行 88: | 行 88: | ||
> DAT$教室 <- factor(DAT$教室); | > DAT$教室 <- factor(DAT$教室); | ||
> DAT$クラスサイズ <- factor(DAT$クラスサイズ); | > DAT$クラスサイズ <- factor(DAT$クラスサイズ); | ||
- | | + | |
# carパッケージのAnova関数を利用して分散分析 | # carパッケージのAnova関数を利用して分散分析 | ||
> Anova(lm(点数 ~ 教室 * クラスサイズ, | > Anova(lm(点数 ~ 教室 * クラスサイズ, | ||
行 121: | 行 121: | ||
> res.anova$" | > res.anova$" | ||
[1] 0.187541 | [1] 0.187541 | ||
+ | |||
+ | # 単純主効果の検定 | ||
+ | # データを一方の要因の水準毎に分割して他方の要因で1要因分散分析を実施 | ||
+ | # ただし、検定の際の誤差項は全体の分散分析の値を用いる必要がある | ||
+ | | ||
+ | # クラスサイズが10人のデータに限定して、教室要因で分散分析 | ||
+ | # ここでのF値や検定結果は使わない | ||
+ | > Anova(lm(点数 ~ 教室, data=DAT[DAT$クラスサイズ == " | ||
+ | Anova Table (Type III tests) | ||
+ | | ||
+ | Response: 点数 | ||
+ | Sum Sq Df F value Pr(> | ||
+ | (Intercept) 283731 | ||
+ | 教室 | ||
+ | Residuals | ||
+ | | ||
+ | # 結果を仮に「res.クラスサイズ1」に代入しておく | ||
+ | > res.クラスサイズ1 <- Anova(lm(点数 ~ 教室, data=DAT[DAT$クラスサイズ == " | ||
+ | | ||
+ | # 全体の分散分析結果「res.anova」と水準毎の結果「res.クラスサイズ1」からF値を計算 | ||
+ | # F値は要因の平均平方 / 誤差の平均平方で計算する。 | ||
+ | # Anova関数では平均平方が出力されないので、平均平方を自由度で除して計算する | ||
+ | # クラスサイズの水準毎に分割したデータを用いた分散分析の「教室」要因の平均平方を、 | ||
+ | # 最初に行った全体の分散分析の誤差平均平方で除した値が、検定に用いるF値となる | ||
+ | | ||
+ | > (res.クラスサイズ1$" | ||
+ | [1] 14.06695 | ||
+ | # 変数に保持しておく | ||
+ | F.クラスサイズ1 <- (res.クラスサイズ1$" | ||
+ | | ||
+ | # 求めたF値からp値を求める。 | ||
+ | # pf関数に、F値と自由度を与える。lower.tailは上限からの累積確率を求めるオプション | ||
+ | > pf(F.クラスサイズ1, | ||
+ | [1] 0.0002400081 | ||
+ | | ||
+ | # p値の値が小さいので書籍の数値と一致しているかわからないので、クラスサイズが20人の場合も計算して確認 | ||
+ | > res.クラスサイズ2 <- Anova(lm(点数 ~ 教室, data=DAT[DAT$クラスサイズ == " | ||
+ | > res.クラスサイズ2 | ||
+ | Anova Table (Type III tests) | ||
+ | | ||
+ | Response: 点数 | ||
+ | Sum Sq Df F value Pr(> | ||
+ | (Intercept) 241808 | ||
+ | 教室 | ||
+ | Residuals | ||
+ | | ||
+ | > F.クラスサイズ2 <- (res.クラスサイズ2$" | ||
+ | > F.クラスサイズ2 | ||
+ | [1] 0.2258592 | ||
+ | | ||
+ | > pf(F.クラスサイズ2, | ||
+ | [1] 0.6352074 | ||
+ | |||
+ | 単純主効果が有意な場合の多重比較。ものによっては、一方の水準毎に分割したデータで分散分析を行ってTukeyHSDなどで多重比較するだけでよいと説明しているところもあるが、SPSSと同様の結果を得るにはやや面倒な手続きが必要。 | ||
+ | |||
+ | # 要因1「教室」と要因2「クラスサイズ」を掛け合わせて新しい変数を作成する | ||
+ | # つまり、教室の各水準とクラスサイズの各水準を掛け合わせてデータを分割する | ||
+ | | ||
+ | # 教室の各水準とクラスサイズの各水準の値を組み合わせて変数を作成 | ||
+ | DAT$CROSS <- paste(" | ||
+ | # pasteで作成したCROSSという変数の型は文字列なのでfactorに変換する | ||
+ | DAT$CROSS <- factor(DAT$CROSS) | ||
+ | | ||
+ | # このように2つの変数を掛け合わせて作成した新しい変数でデータを分割して、それぞれの多重比較を行う | ||
+ | # ここでは教室が2水準で、それぞれクラスサイズが3水準あるので、カテゴリは6つになる。 | ||
+ | | ||
+ | # pairwise.t.test関数を利用してDAT$CROSSについて1対毎にT検定を行う | ||
+ | # ただし、ここでp値の調整オプションをつけてはいけない。Bonferroniの方法で調整を行う際の帰無仮説の数は | ||
+ | # 6つの全てのカテゴリではなく、「教室」要因毎であれば「クラスサイズ」の3水準の多重比較なので、 | ||
+ | # 3(3-1)/ | ||
+ | # 指定してしまうと、6(6-1)/ | ||
+ | | ||
+ | > pairwise.t.test(DAT$点数, | ||
+ | | ||
+ | Pairwise comparisons using t tests with pooled SD | ||
+ | | ||
+ | data: DAT$点数 and DAT$CROSS | ||
+ | | ||
+ | | ||
+ | 教1ク2 0.00032 | ||
+ | 教1ク3 < 2e-16 | ||
+ | 教2ク1 0.00024 | ||
+ | 教2ク2 5.2e-05 | ||
+ | 教2ク3 6.2e-10 | ||
+ | | ||
+ | P value adjustment method: none | ||
+ | | ||
+ | # ここで、単純に先ほど作成した「CROSS」の水準毎にt検定を行ってもよいように思うが、 | ||
+ | # t値を求める際の標準偏差としてプールされた標準偏差を利用する必要があるため、1対毎のt検定ではだめ | ||
+ | # 交互作用がある場合の多重比較では全ての2要因をクロスして作成した全てのグループのプールされた標準偏差を | ||
+ | # 利用するようだ。SPSSの出力を再現するには、この手順を踏む必要がある。 | ||
+ | | ||
+ | # 結果を変数に保持したうえでBonferrniの方法でp値を調整する | ||
+ | > 多重比較p値 <- pairwise.t.test(DAT$点数, | ||
+ | | ||
+ | # 例えば、教室が「CALL教室」の場合のクラスサイズの各水準の多重比較ならば | ||
+ | # 「教2ク1」「教2ク2」「教2ク3」の検定結果を取り出して、p値を調整する | ||
+ | | ||
+ | # 必要なp値を取り出してベクトルに格納 | ||
+ | > 対象p値 <- c(多重比較p値$p.value[" | ||
+ | ク3"," | ||
+ | # もしくは | ||
+ | > 対象p値 <- c(多重比較p値$p.value[4: | ||
+ | | ||
+ | # Bonferroniの方法でp値を調整 | ||
+ | > p.adjust(対象p値, | ||
+ | [1] 1.00000000 0.01705889 0.05208608 | ||
| | ||
- | + | # ついでのholmの方法も。Rの分散分析でよく使われるAnova君ではこの値が出力されるようだ。 | |
+ | > p.adjust(対象p値, | ||
+ | [1] 0.69098604 0.01705889 0.03472406 | ||
+ | 以上が、外国語教育研究ハンドブックの対応のない2元配置の分散分析のRでの再現方法となる。 | ||
+ | 素直に「ANOVA君」を使えばよいのだが、計算方法(というか計算はRが勝手にやるが)の理解のためにRで手順を追って調べてみた。 | ||
メモ/分散分析.1504861285.txt.bz2 · 最終更新: 2017/09/08 18:01 by Wiki Editor