linux:postfix_dovecot
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linux:postfix_dovecot [2013/05/25 12:26] – [方針] Wiki Editor | linux:postfix_dovecot [2017/05/23 17:11] – [転送時の送信元書き換え] Wiki Editor | ||
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dovecot | dovecot | ||
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dovecotにアクセスしユーザ情報を取得するためのクエリにあたる部分。dovecotのバーチャルユーザマップでユーザ名のみを記載している場合「-d ${user}」でユーザ名のみで検索するようにする。ドメイン名まで含めてユーザを登録している場合は、Webサイトの通りでよい。 | dovecotにアクセスしユーザ情報を取得するためのクエリにあたる部分。dovecotのバーチャルユーザマップでユーザ名のみを記載している場合「-d ${user}」でユーザ名のみで検索するようにする。ドメイン名まで含めてユーザを登録している場合は、Webサイトの通りでよい。 | ||
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+ | エラーメールを受け取った際に、エラーメールは「Return-Path」が空である必要があるが、dovecotでローカル配送すると送信元をReturn-Pathに設定するので、「Return-Path: | ||
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振り分け先のフォルダがサブフォルダの時、ファイルシステム上では「.spam」のように隠しフォルダであるが、sieveではINBOX.サブフォルダ名と記述する。 | 振り分け先のフォルダがサブフォルダの時、ファイルシステム上では「.spam」のように隠しフォルダであるが、sieveではINBOX.サブフォルダ名と記述する。 | ||
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+ | ===== 転送時の送信元書き換え ===== | ||
+ | メールが転送される時、メールを実際に送信(転送)するサーバと、メール本体に書かれている送信元情報が異なってしまう。メールシステム上は特に問題ないが、最近のスパム対策に引っ掛かり問題となる可能性がある。例えばspfはメール本体の送信者情報から送信元サーバを検証するため、転送メールでは送信元として転送前のspfレコードを検索してしまう。そうすると、そのspfには実際に送信している転送ホストがリストされていないため、検証に失敗してしまう。そこで、転送時にspfの検証に利用されるenvelope_senderを書き換えて対応する。 | ||
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+ | Postfixの設定ファイル「main.cf」に以下を設定 | ||
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+ | # 書き換え対象のヘッダ | ||
+ | sender_canonical_classes = envelope_sender | ||
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+ | # 書き換えルールを記述したファイル。「regexp: | ||
+ | sender_canonical_maps = regexp:/ | ||
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+ | # 「@」以下をすべて自サイトのドメインに書き換え | ||
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+ | 書き換えルールファイルを作成した後にpostmapでデータベース作成 | ||
+ | > postmap / | ||
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+ | これで転送メールのspfの問題は解消されるが、問題もありそう。転送したメールの表面上のヘッダは書き変わらないが、Return-Pathには書き換えた値がセットされてしまう。転送先にトラブルがありエラーメールが帰って来た場合、「@」以下のみ書き換えているため転送ホストにそのようなユーザは存在しないため、エラーがどこにも帰らなくなる。 |
linux/postfix_dovecot.txt · 最終更新: 2018/09/03 12:33 by Wiki Editor