メモ:latex
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
メモ:latex [2021/11/10 09:52] – [丸囲み数字等のフォント] Wiki Editor | メモ:latex [2022/01/25 10:16] (現在) – [段落頭の字下げ設定] Wiki Editor | ||
---|---|---|---|
行 193: | 行 193: | ||
* [[https:// | * [[https:// | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ===== 段落頭の字下げ設定 ===== | ||
+ | 段落頭の字下げ量をコントロールするとき\parindentを利用するが、和文ではプリアンブルに書いても1文字分しか設定できない。したがって、実質的には0か1しか設定できない。常識なのかもしれないが、和文の場合段落頭の字下げは1文字と相場が決まっているため、いくらプリアンブルで設定しても、リセットされるようだ。\begin{document}で文字サイズが初期化されるためのようだ。以下のページのFAQに記載されていた。 | ||
+ | |||
+ | * [[https:// | ||
+ | |||
+ | ここにも記載されているように、字下げ量を任意に設定したい場合は\begin{document}以降に設定する必要がある。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ===== 見出しの詳細設定 ===== | ||
+ | sectionなどの見出しのフォーマットを変更するパッケージにtitlesecがある。色々できるが、ポイントをメモ。 | ||
+ | |||
+ | フォーマットの変更は、\titleformatを利用する。設定項目が多いためちょっとややこしい。 | ||
+ | \usepackage{titlesec} | ||
+ | \titleformat | ||
+ | {\section} <- 対象の見出し | ||
+ | [hang] <- 見出しの形:段落との関係などを変える | ||
+ | {\LARGE\color{white}} <- 見出し文字列のフォーマット | ||
+ | {\thesection. } <- ラベル(連番部分)のフォーマット | ||
+ | {0em} <- ラベルと見出し文字列の間隔 | ||
+ | {} <- 見出し文字列の直前のコマンド | ||
+ | [] <- 見出し文字列の直後のコマンド | ||
+ | | ||
+ | 見出し直前のコマンドは、見出し全体に適用されるものとして記述しなければならないが、見出し文字列の前後に文字を入れたりしたい場合、コマンドを適用する範囲を限定したい場合がある。その場合は、titlesecパッケージを読み込む際に以下のオプションをつける必要がある。この場合、見出し文字列を出力する位置を「# | ||
+ | |||
+ | \usepackage[explicit]{titlesec} | ||
+ | \titleformat | ||
+ | {\section} <- 対象の見出し | ||
+ | [hang] <- 見出しの形:段落との関係などを変える | ||
+ | {\LARGE\color{white}} <- 見出し文字列のフォーマット | ||
+ | {\thesection. } <- ラベル(連番部分)のフォーマット | ||
+ | {0em} <- ラベルと見出し文字列の間隔 | ||
+ | {#1} <- 見出し文字列の直前のコマンド | ||
+ | [] <- 見出し文字列の直後のコマンド:見出し内に影響を限定するため内部を{}でグループ化する必要がある場合がある | ||
+ | |||
+ | ==== 設定例:黒帯に白文字の見出し ==== | ||
+ | |||
+ | 見出しを黒帯に白抜き文字にする設定。ラベル設定部分でラベルは出力せず、見出し文字列前のコマンドで、見出しとラベルを両方設定する。 | ||
+ | |||
+ | まず、\colorbox{black}で背景を黒にし、\parbox{\textwidth}で行幅と同じ幅の段落を生成する。これで、黒背景の見出し段落ができる。その中に、\thesectionと# | ||
+ | |||
+ | \usepackage[explicit]{titlesec} | ||
+ | \titleformat | ||
+ | {\section} | ||
+ | [hang] | ||
+ | {\normalfont\Large\headfont\color{white}} | ||
+ | {} | ||
+ | {0em} | ||
+ | {\colorbox{black}{\parbox{\textwidth}{\raisebox{-1mm}{\thesection.\strut\hspace{0.2em}} \raisebox{-1.3mm}{# | ||
+ | |||
+ | ==== 設定例:見出しに下線 ==== | ||
+ | |||
+ | 見出しの下に下線を引く。 | ||
+ | |||
+ | 見出しに下線を引く。もっと簡単な方法もあるかもしれないが、最後のコマンドまではほぼ標準設定をなぞって設定。その上で、見出し出力後のコマンドに\vspace{0mm}\titlerule[1pt]を指定して、1pt幅の水平線を出力。ここで、全体を{}でくくっておかないと、影響範囲の問題でエラーになるようだ。 | ||
+ | |||
+ | \usepackage[explicit]{titlesec} | ||
+ | \titleformat | ||
+ | {\section} | ||
+ | [hang] | ||
+ | {\normalfont\Large\headfont} | ||
+ | {\thesection.} | ||
+ | {0.3em} | ||
+ | {#1} | ||
+ | [{\vspace{0mm}\titlerule[1pt]}] | ||
+ | |||
メモ/latex.txt · 最終更新: 2022/01/25 10:16 by Wiki Editor