京都会館は、京都市の岡崎にある歴史ある文化ホールです。1960年(昭和35年)に開館して以来、京都市の文化政策における拠点として、内外の著名なアーティストの公演の場として、また市民の文化芸術活動の発表の場として、長年にわたり様々な形で活用されてきました。開館して以来50年以上が経過しますが、今日でもほぼ毎日のように何らかのイベントが開催されています。
京都会館は多目的なホールですので、様々な用途に利用されます。京都会館の歴史を知る上で、これまでにどのようなイベントが行われ、それがどう変遷してきたのかを知ることは重要です。2013年4月現在、京都会館は施設の老朽化などに伴い大規模な改修工事が進められ、同時に大幅な機能強化を行うことで新たに生まれ変わろうとしていますが、その新たな一歩を踏み出すためにもこれまでの歴史を振り返ることは欠かせません。
京都会館で行われるイベントは、京都会館が毎月発行している「催し物ご案内」というリーフレットにまとめて広報されています。この「催し物ご案内」は、開館直後から今日に至るまで発行され続けています。しかし、こういったリーフレットは、短期的な広報を目的としたものであるため「賞味期限」が短く、月が変わると廃棄されてしまうことが多いため、過去のものを手に入れることが難しい場合が多いといえます。京都会館においても、「催し物ご案内」を意識的に整理して保管していたわけではなく、まとまった資料は残されていませんでした。
ところが、数年前に京都会館の倉庫から開館直後の1961年4月分から現在に至るまでのほぼすべての「催し物ご案内」が発見されました。担当者に経緯をうかがいましたが、誰が整理して残していたものかは不明で、おそらく過去の職員が個人的に保管していたものだろうということでした。京都会館で行われたこれまでのイベントの一覧は内部資料としても残っておらず、この「催し物ご案内」がほぼ唯一の貴重な資料といえます。本サイトでは、この貴重な資料を京都会館から提供していただき、そのすべてスキャンしてデジタル化し保存しています。ここでは、その一部を京都会館の許可を得て公開します。
掲載している画像は、スキャンした画像そのものではありません。また、画像の一部を加工している場合があります。
以下の[at]を「@」に変換してメールを送信してください。