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pentaho:start [2016/11/30 15:01] Wiki Editorpentaho:start [2016/12/01 14:43] Wiki Editor
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 PentahoはJavaベースのソフトウェアで、Tomcatないしはアプリケーションサーバで稼働するBAサーバを中心として、いくつかのツールからなっている。ツールは、デスクトップアプリケーションとして利用するGUIツールと、BAサーバのプラグインとして利用するものがある。有償版の多くは、BAサーバ上のプラグインであるようだ。 PentahoはJavaベースのソフトウェアで、Tomcatないしはアプリケーションサーバで稼働するBAサーバを中心として、いくつかのツールからなっている。ツールは、デスクトップアプリケーションとして利用するGUIツールと、BAサーバのプラグインとして利用するものがある。有償版の多くは、BAサーバ上のプラグインであるようだ。
  
-===== BAサーバのインストール ===== +  * [[pentaho:BAサー|BAサーバのインストール]] 
-==== 準備 ==== +  * [[pentaho:レート作成]]
-  * Linuxサーバ(Gentoo Linux) +
-  * JDK +
-  * PostgreSQL +
- +
- PentahoはJavaで書かれているため、JDKをインストールしておく。データベースサーバについては、MySQL、PostgreSQL、MS-SQLサーバ、Oracleなど主要なものに対応しているが、ここではマニュアルでお勧めされているPostgreSQLでインストールする。なお、データベースサーバがなくても内臓のHSQLDBで作動するため、データベースサーバの設定は必須ではないようである。ユーザとして試用する程度ならば、これで十分だろう。PostgreSQLについてはパッケージでインストールし、必要に応じてネットワークからアクセスできるように適当に設定をしておく。 +
- +
- Linuxサーバ上に、「pentaho」ユーザを作成しておく。以降は、このユーザで作業を進める。 +
- +
-==== BAサーバダウンロード ==== +
- Community Editionをダウンロードする。 +
- +
-  * [[http://www.pentaho.com/|Pentahoメインサイト]] +
-  * [[http://community.pentaho.com/|Pentahoコミュニティイト]] +
-    * メインサイト上部のメニュ「Sites > Community」 +
-  * [[https://sourceforge.net/projects/pentaho/|SourceforgeのPentahoページ]] +
- +
- コミュニティサイトの画面下部「Main Downloads」以下の「Business Analytics Platform」からBAサーバをダウンロードする。ダウンロードはSourceforgeから行われる。今回利用するバージョンは、Pentaho 7.0。バージョンによってインストール方法などが変更になっていたり、機能が増減していたりする一方で、マニュアルに反映されていない部分もあったりと、試行錯誤が必要。 +
- +
- zipファイルでダウンロードしたら、アーカイブを解凍する。解凍すると「pentaho-server」フォルダができるで、以降はこのフォルダを起点に記述していく。pentahoにはTomcatが同梱されており、今回はこれを利用する。既にアプリケーションサーバやTomcatが利用できる場合は、sourceforgeからpemtaho-manualというファイルを落とせばよいようである。 +
- +
-  $ unzip pentaho-server-ce-7.0.0.0-25.zip  +
- +
-==== インストールと設定 ==== +
- 以下のドキュメントを参考に設定していく。一部、落とし穴がある。以下、パスはすべてpentaho-serverを起点にする。 +
- +
-  * [[https://help.pentaho.com/Documentation/7.0/0F0/0P0|【ドキュメント】マニュアルインストールの方法]] +
- +
- ディスプイが接続されていない、ないしはGUIが設定されていない環境向けにJAVAの起動オプションを設定する。Community Editionの同梱のTomcatはstart-pentaho.shで起動するため、このファイルを編集する。ファイル内の「CATALINA_OPTS」に「-Djava.awt.headless=true」というパラメタを追加しておく。ただし、実際に利用してみてオプションの効果はよくわからない。 +
- +
- +
- 以下のスクリプを利用して、PostgreSQLに必要なデータベースを作成する。マニュアルには4つのファイルが記載されているが、Community Editionには3つしかない。 +
- +
-  * data/postgresql +
-    * create_jcr_postgresql.sql +
-    * create_quartz_postgresql.sql +
-    * create_repository_postgresql.sql +
- +
- これらのファイル内に、作成されるデータベースユーザとパスワードが記載されているため、必要に応じて編集する。以降、各所のDB設定では、ここで修正した内容に置き換える。ファイルはすべてSQLであるため、どのような形でもPostgreSQLで実行すればよいが、コマンドラインツール「psql」を利用する場合は、以下。 +
- +
-  $ psql -U postgres -f data/postgresql/{ターゲットファイル} +
- +
- ここでマニュアルにない落とし穴。Quartzデータベースに不具合があり、そのままではpentahoの起動に失敗する。後の設定でテーブルのPrefixを設定するが、起動時の確認の際にはこの設定がうまく効いていないようで、テーブルの確認が失敗するようだ。なので、ダミーのテーブルを作成してやる必要がある。バグなのか?ソースを共有しているはずであるが、有償版では問題ないのだろうか? +
- +
- 先ほど作成したquartzデータベースに、以下のSQLでダミーのテーブルを作成する。 +
-  CREATE TABLE "QRTZ"+
-    "NAME" character varying(200) NOT NULL +
-  ); +
- +
-=== Quartzの設定 === +
- 以下のファイルを修正。PostgreSQL向けに設定されているので、確認のみで良い。 +
- +
-  * pentaho-solutions/system/quartz/quartz.properties +
- +
- 以下のようになっているか確認。 +
- +
-  org.quartz.jobStore.driverDelegateClass = org.quartz.impl.jdbcjobstore.PostgreSQLDelegate +
-  org.quartz.dataSource.myDS.jndiURL = Quartz +
- +
-=== Hibernateの設定 === +
- 以下のファイルを修正。 +
- +
-  * pentaho-solutions/system/hibernate/hibernate-settings.xml +
- +
-  <config-file>system/hibernate/postgresql.hibernate.cfg.xml</config-file> +
- +
- 上記修正後、そこで設定したファイル内のPostgreSQLの接続先、ユーザ名、パスワードなど接続情報を確認する。 +
- +
-  * pentaho-solutions/system/hibernate/postgresql.hibernate.cfg.xml +
- +
-=== Jackrabbit Repositoryの設定 === +
- 以下のファイルを編集し、PostgreSQLを利用するようにする。また、各セクションの既存の設定はコメントアウトか削除しておく。既にファイル内に各種データベース用の設定がコメントアウトされているので、PostgreSQLの部分を有効にする。また、必要に応じて接続情報を修正する。 +
- +
-  * pentaho-solutions/system/jackrabbit/repository.xml +
- +
- マニュアルには「DatabaseJournal」の設定も記載されているが、Community Editionでは必要ないようである。マニュアルに記載されている設定を記載しても、該当するデータベースが作成されていないので動作しない。また、「di_jackrabbit」データベースを作成する手順とスクリプトも見当たらない。 +
- +
- +
-=== Tomcatのデータベース接続設定 === +
- +
- 次に、データベースに必要なJDBCドライバをインストールする。 +
- +
-  * tomcat/lib +
- +
- 上記のパスにドライバのjarファイルを置く。 +
- +
- 以下のファイルに接続情報を記載する。注意しなければならないのは、マニュアルをそのままコピーしてしまうと、一部で大文字と小文字が間違っていて、動かない。一見すると問題ないように見えるので厄介である。ファイル内にある既存の接続設定をよく参照して、大文字・小文字の区別まで含めてきっちり設定を作成する。 +
- +
-  * tomcat/webapps/pentaho/META-INF/context.xml +
- +
-  <Resource name="jdbc/Hibernate" auth="Container" type="javax.sql.DataSource" +
-            factory="org.apache.commons.dbcp.BasicDataSourceFactory" maxTotal="20" maxIdle="5" +
-            maxWaitMillis="10000" username="hibuser" password="password" +
-            driverClassName="org.hsqldb.jdbcDriver" url="jdbc:postgresql://localhost:5432/hibernate" +
-            validationQuery="select 1" /> +
-   +
-  <Resource name="jdbc/Quartz" auth="Container" type="javax.sql.DataSource" +
-            factory="org.apache.commons.dbcp.BasicDataSourceFactory" maxTotal="20" maxIdle="5" +
-            maxWaitMillis="10000" username="pentaho_user" password="password" +
-            driverClassName="org.hsqldb.jdbcDriver" url="jdbc:postgresql://localhost:5432/quartz" +
-            validationQuery="select 1" /> +
-   +
-  <Resource name="jdbc/Audit" auth="Container" type="javax.sql.DataSource" +
-            factory="org.apache.commons.dbcp.BasicDataSourceFactory" maxTotal="20" maxIdle="5" +
-            maxWaitMillis="10000" username="hibuser" password="password" +
-            driverClassName="org.postgresql.Driver" url="jdbc:postgresql://localhost:5432/hibernate" +
-            validationQuery="select 1" /> +
- +
- +
- マニュアルには「pentaho_operations_mart」「PDI_Operations_Mart」の設定もあるが、Community Editionでは必要ないか、利用できないため記述しなくてもよい(と思う)。 +
- +
- +
-=== Audit Log Fileの置換 === +
- マニュアルのPostgreSQLの部分に記載はないが、MySQLでは記載がある。MySQLをPostgreSQLに読み替えて作業をする。Audit LogのためのSQLの設定らしい。 +
- +
-  $ cp pentaho-solutions/system/dialects/postgresql/audit_sql.xml pentaho-solutions/system/ +
- +
-==== 同梱のTomcatの起動と終了 ==== +
- pentaho-server以下のstart-pentaho.shでTomcatを起動する。JavaVMのメモリ割り当てなどもこのファイルに設定する。初回起動時はバージョン確認のプロンプトが出るので、一読してenterキーを押せばしばらくしてTomcatが起動する。やや時間がかかる。うまく起動しない場合は、Tomcatのログやデータベースサーバのログを確認して、うまく接続できているかなどを確認していく。Tomcatのcontext.xmlの大文字・小文字の違いに気づかず、データベースに接続できなくてハマった。。。 +
- +
- pentaho-serverの終了は「stop-pentaho.sh」を使う。 +
- +
- Tomcatの再起動に時間がかかる場合があるので、Tomcatに以下の設定をしておく。Tomcatは「WEB-INF/libのアノテーションをVMがスキャンするので」再起動が遅いらしい。これを回避するには、web.xmlに以下を記述する。pentaho-server内にはいくつかweb.xmlがあるが、とりあえず全部に記載しておく。 +
- +
-  $ find . -name "web.xml" -print +
-    ./tomcat/webapps/pentaho-style/WEB-INF/web.xml +
-    ./tomcat/webapps/ROOT/WEB-INF/web.xml +
-    ./tomcat/webapps/pentaho/WEB-INF/web.xml +
-    ./tomcat/webapps/sw-style/WEB-INF/web.xml +
-    ./tomcat/conf/web.xml +
- +
- web.xmlの<web-app>要素内に、以下のmetadata-complete="true"属性と<absolute-ordering />要素を加える。 +
- +
-  <web-app metadata-complete="true"> +
-    <absolute-ordering />.... +
-    .... +
-    .... +
-     +
- BAサーバが起動したら、そのホストの8080ポートにアクセスし、ユーザ名「admin」、パスワード「password」でログインする。 +
- +
-  * http://{インストール先のホスト名}:8080/ +
- +
  
  
pentaho/start.txt · 最終更新: 2020/12/04 14:27 by Wiki Editor

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