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メモ:latex [2022/01/25 09:53] – [表の行間の余白] Wiki Editorメモ:latex [2022/01/25 10:16] (現在) – [段落頭の字下げ設定] Wiki Editor
行 201: 行 201:
  
 ここにも記載されているように、字下げ量を任意に設定したい場合は\begin{document}以降に設定する必要がある。 ここにも記載されているように、字下げ量を任意に設定したい場合は\begin{document}以降に設定する必要がある。
 +
 +
 +===== 見出しの詳細設定 =====
 +sectionなどの見出しのフォーマットを変更するパッケージにtitlesecがある。色々できるが、ポイントをメモ。
 +
 +フォーマットの変更は、\titleformatを利用する。設定項目が多いためちょっとややこしい。
 +  \usepackage{titlesec}
 +  \titleformat
 +    {\section} <- 対象の見出し
 +    [hang] <- 見出しの形:段落との関係などを変える
 +    {\LARGE\color{white}} <- 見出し文字列のフォーマット
 +    {\thesection. } <- ラベル(連番部分)のフォーマット 
 +    {0em} <- ラベルと見出し文字列の間隔
 +    {} <- 見出し文字列の直前のコマンド
 +    [] <- 見出し文字列の直後のコマンド
 +  
 +見出し直前のコマンドは、見出し全体に適用されるものとして記述しなければならないが、見出し文字列の前後に文字を入れたりしたい場合、コマンドを適用する範囲を限定したい場合がある。その場合は、titlesecパッケージを読み込む際に以下のオプションをつける必要がある。この場合、見出し文字列を出力する位置を「#1」で明示しなければならないため、コマンドを任意に組み立てることができる。
 +
 +  \usepackage[explicit]{titlesec}
 +  \titleformat
 +    {\section} <- 対象の見出し
 +    [hang] <- 見出しの形:段落との関係などを変える
 +    {\LARGE\color{white}} <- 見出し文字列のフォーマット
 +    {\thesection. } <- ラベル(連番部分)のフォーマット 
 +    {0em} <- ラベルと見出し文字列の間隔
 +    {#1} <- 見出し文字列の直前のコマンド
 +    [] <- 見出し文字列の直後のコマンド:見出し内に影響を限定するため内部を{}でグループ化する必要がある場合がある
 + 
 +==== 設定例:黒帯に白文字の見出し ====
 +
 +見出しを黒帯に白抜き文字にする設定。ラベル設定部分でラベルは出力せず、見出し文字列前のコマンドで、見出しとラベルを両方設定する。
 +
 +まず、\colorbox{black}で背景を黒にし、\parbox{\textwidth}で行幅と同じ幅の段落を生成する。これで、黒背景の見出し段落ができる。その中に、\thesectionと#1でラベルと見出し文字列を出力するが、\raiseboxでラベルと見出し文字列の上下位置を微調整し、\strutで行の高さを広げている。
 +
 +  \usepackage[explicit]{titlesec}
 +  \titleformat
 +    {\section}
 +    [hang]
 +    {\normalfont\Large\headfont\color{white}}
 +    {}
 +    {0em}
 +    {\colorbox{black}{\parbox{\textwidth}{\raisebox{-1mm}{\thesection.\strut\hspace{0.2em}} \raisebox{-1.3mm}{#1}}}}
 +
 +==== 設定例:見出しに下線 ====
 +
 +見出しの下に下線を引く。
 +
 +見出しに下線を引く。もっと簡単な方法もあるかもしれないが、最後のコマンドまではほぼ標準設定をなぞって設定。その上で、見出し出力後のコマンドに\vspace{0mm}\titlerule[1pt]を指定して、1pt幅の水平線を出力。ここで、全体を{}でくくっておかないと、影響範囲の問題でエラーになるようだ。
 +
 +  \usepackage[explicit]{titlesec}
 +  \titleformat
 +    {\section}
 +    [hang]
 +    {\normalfont\Large\headfont}
 +    {\thesection.}
 +    {0.3em}
 +    {#1}
 +    [{\vspace{0mm}\titlerule[1pt]}]
 +
 +
 +
 +
メモ/latex.txt · 最終更新: 2022/01/25 10:16 by Wiki Editor

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